野鳥好きの間では、春の風物詩と言えばコレ。
エナガ団子
巣立って間もない雛たちが、枝に一列に並んでむぎゅむぎゅと押し合いへし合いする姿はかわいいの一言。
気にはなりつつもこれまで本気で探したことはなかった。
今年はコロナのせいでお出かけ撮影もできないし、いっちょ本気でエナガ団子探しに行くか!
というわけで、双眼鏡片手に近所の公園にGO。
団子パトロール1日目(4/20)
いない。団子どころかエナガが1羽もいない…
スズメとカラスと鳩を除き、この日見た鳥は、ムクドリ>ヒヨドリ>シジュウカラ>ツグミ、以上。しょぼっ
ここエナガもいたよね?みんなどこ行っちゃったんだ?
団子パトロール2日目(4/21)
昨日は歩き回ったから、エナガ軍団とタイミングが合わなかったのかもしれないと思い、この日はポイントを絞ってしばらく待機作戦に出た。
まずは池の近く。
1時間近く待ってみたけど、めだか?泥棒にしか遭遇せず。
次、小鳥たちが回遊しそうな木立。
シジュウカラがツピーツピー鳴いてるなかで読書していると、急に騒がしい一団が入ってきた。
来た!エナガだ。ジュッジュッ言ってる。雛っぽい鳴き声も混じってる。
高い木が多いしすでに葉がもしゃもしゃしてるので、エナガみたいに小さい鳥は探しにくい。
なんとか1羽見つけてじーっと目で追っていると、エサやりのような仕草が確認できた。
ちょこまかと動き回るエナガ軍団を見失わないように、さらに観察。
観察を続けると、芋虫をくわえた親エナガたちが同じ木に戻っていく。
団子のありかはココだなと確信し、双眼鏡で枝の隅から隅までチェックすると、てっぺんの小枝にモフったかたまりを発見!
初めてのエナガ団子ー!!ホントに並んでるー!めっちゃかわいいーー!
ダッシュでカメラを取りに帰り、その後1時間ほど撮影。
ごはんタイムは終了していたようで、あんなに騒がしかった雛たちは静かに並んで休憩してる。
こんな風に黙っていられると見つけるのは困難だわ。
しばらくキープされていた団子状態はあっけなくヒヨドリに散らされた。
その後はなかなか団子にならず、次第に移動していったのでこの日はここまで。
高いとこにいたのと逆光で満足のいく写真は撮れなかったけど、とにかく発見できてうれしい♪
団子パトロール3日目(4/22)
鳥と言えば朝!
この日ははりきって6時半から団子探し。
が、居ない…。都会の鳥はお寝坊さんなのか?
8時過ぎてようやくエナガ軍団が現れた。
残念ながら団子にはならず。
朝ごはん食べにいったん帰宅。
11時 再チャレンジ。
結構な強風で枝がぐわんぐわん揺れている。
こんな状態なら低い位置の太めの枝にとまってくれないかなーと期待したが、揺れるのは苦じゃないらしい。
追いかけっこして遊んでるちびっ子たちから目を離さないのは非常に疲れる。見上げすぎて首が痛い。
頑張った甲斐あって、次第に2羽3羽とかたまって休みだした。
そこに親がエサを運んでくると一気にみんな集まり、とうとう団子ができあがった。
今日のポイントは昨日よりは低いが、小枝も葉ももっしゃもしゃで暗く、写真を撮るにはやはりハードな環境だった。
開けた明るい場所で無防備に給餌なんてするわけないからまぁ仕方ない。
親たちがせっせとごはんを運んできて、おっきな口あけてアピールする雛たちも見れた。
むぎゅむぎゅとおしくらまんじゅうする姿も見れた。
満足。
軍団が移動した後は、アオゲラさんが撮ってくれと言わんばかりに鳴いていたので撮った。
アオゲラも希少な鳥だが、この辺りに居ついているみたいで結構年中見れるのでエナガ団子のほうが優先度は高い。
撮った中の1枚にアオゲラの長い舌が写っていたので豆知識をひとつ。
キツツキの舌はとっても長く、頭蓋骨を一周してるらしい。
木をつつく時の頭への衝撃を和らげる役目もあるとか。
生物っておもしろい。
団子パトロール4日目(4/23)
10時過ぎから12時過ぎまで粘ったけど、エナガ軍団は姿を見せず。
なんとなく他の鳥も少ないような気がした。
そんな中、アオゲラさんだけが我が物顔で歩き回ってた。
そう、歩いてた。
キツツキなのに木に止まらず、地面を歩き回って虫探してた。
普段あまり見ない姿なので、面白かった。
撮影:2021.04.20 – 23